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平成19年7月阿寒音別クラブ道内視察 |
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期間:7月16日〜18日
視察先:17日 道庁医療政策課、道庁地域主権局、 当別町スウェーデンヒルズ
18日 栗沢町、夕張市、室蘭市
メンバー:松永、本城、曽我部、鶴間(16〜18)、 水産農林部から佐藤次長、行政センターから渡辺課長
北海道医療政策課 道立阿寒湖畔診療所について担当の主幹にお話をお伺いしました。 新聞記事にあった、医師を道職員として5名採用し地域の病院に派遣する、という話は今まさに募集がスタートしたばかりで、まだ集まっていない。4月と10月が医師採用の区切りなので、10月に向けてがんばっている。ただ、「5名派遣できたとしても、地方の自治体病院への派遣が先になり、道立の病院への派遣は後回しになる。」、署名については、「もし現状の中でいただいたとしても、がんばります、としか言えない。」とのこと。 また、「最近の動向では、医師は年収などの金額面より、勤務条件を勤務地選びの最優先課題にしているようだ。夜間の救急への対応に関してはきついものもあるが司法上仕方のない部分もある。生死に関わることは仕方がない。」とのこと。 えりもの診療所の医師が技術レベルをあげるため、浦河へ週1回研修に通うことを住民と話し合って決めた例や、以前に阿寒湖畔診療所に勤務していた医師の馬を飼えるように手配した例、夜間診療のルール付けなど、医師のニーズに沿うよう地元で協力できるものは多数ある。施設の改修なども道の基金を経由して資金をまわすこともできる(報酬にはプラスできない)。その他、無償での労力提供や、ホテルの一室に住んでいただくことも可能(住居手当あり)。 地元地域に期待することとして、地元での柔軟な協力体制、医師が育てるような環境、医師から打診があった場合の迅速な案内と会合の召集、などがあがっていました。 私の感想として、全国的な医師不足は絶望的に深刻で、道も医師の募集はしているが、阿寒湖畔診療所への派遣は後回し、流れに任せる、という感じでした。道としては現状ではそうするしかないでしょう。では地元では何ができるのか、しっかりと話し合って進め、住民の熱い気持ちを道に伝える、ということが重要だと思います。
当別町 スウェーデンヒルズ 25年前に開発開始。以前にスウェーデンで大使をしていた方が、当別のゴルフ場に来た際にこの地がスウェーデンに似ている、ということで当別町とスウェーデンの中をとりもった。その役目をスウェーデン交流財団が引き継ぎ、この地を中心に文化、経済の交流に力を入れている。スウェーデンから木工職人やガラス職人が来て、指導を行ったりしている。 スウェーデンヒルズの総面積は90万坪。うち45万坪がゴルフカントリー、30万坪が森林、15万坪が宅地。1区画約157坪、679区画、現在360件入居。1坪10〜11万円(他の当別町市街地は5〜6万円)。私有地を北洋開発が買い取り分譲を行っている。管理費月5000円。町内会もある。平均的家屋は58坪総費用約3700〜3800万円。50年保障付。坪単価約70万円。分譲している会社で、建物の色や素材についての建築協定がある。この地域と町を結ぶコミュニティーバスや上下水道、光ファイバー、除雪体制など、インフラも十分に整っている。家屋の特徴として、赤を中心とした色合いと、80年物のスウェーデン産パイン材、窓ガラスは3重構造で回転式、床板が厚く冬も底冷えしない、屋根の雪が滑らない構造によりすがもりが発生しない、など寒冷地北海道に適した構造となっている。 私の感想として、スウェーデンは気候的にも北海道に似ており、スウェーデンハウスを輸入すると考えても使う人にはメリットがあります。この色合いの統一というのは、賛否両論あるところではあるが、これが好きで選んで入居してくる方々にとっては、ある種のルール=秩序の維持、という意味合いもあり、意外と住みやすいのではないか、と感じました。この地域の開発には当別町はほとんど資金を供給しておらず、民間企業が主体となって運営していました。札幌近郊だから需要があるのであって、阿寒にこのような地域ができるためには少し規模が小さくならざるを得ないと思いました。
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| スウェーデンヒルズのローソン、粋です |
栗沢町クラインガルテンにて |
岩見沢市 栗沢クラインガルテン 札幌から高速道路を使えば1時間圏内の滞在型農園、クラインガルテンに行ってきました。平成10年から当時の栗沢町が町長の強い意向で建設を始め、国の補助制度などを活用しながら、総額約10億円の事業を9割が国からの補助、約1割が町の単費という恵まれた条件の中で、5ヵ年で完成しました。当時としては自治体としては初めての取り組みで、農地法の壁も厚かったが、全国的にかなり宣伝してもらい、栗沢町が有名になった、とのこと。農家から農地を買い取って、公園という扱いの中で市が運営しています。敷地内には管理棟、滞在用家屋27棟、市民農園、緩衝緑地、パークゴルフ場、堆肥化施設、ハーブ園などがあり、札幌や岩見沢などの近郊地域を中心に多くの方々が野菜の栽培をしながらゆったりとした時間をすごしていました。 ここは札幌がターゲットで、1棟年間24万円管理費込で貸し出しており、10年まで更新可能。空きが出たときにだけ抽選を行って次の入居者を決める。年間利用率100%。冬は雪の下になりほとんど使えない。1棟あたりの維持管理費は24万円の中でまかなえている。月に4回ほど来て畑を耕さなければいけない、というルールがある。日帰り用市民農園は1m2200円で貸し出し。最大50m2。最近では他の市民農園などができてきた影響もあり、利用率は下がってきている、とのこと。管理棟には会議室や調理室、缶詰製造ラインなどがあり、結構利用されている。堆肥化施設には周辺の公共施設から出た生ゴミが運び込まれ、一次堆肥化処理がされている。 このガルテン全体では約500万円赤字であり、職員の給与も含めると2000万円ぐらいの赤字。施設管理長の話によると、「当初から少し高い賃貸料の設定ならばよかったが、現状では月2万円以上にはできない。」とのこと。また、吸収合併による弊害で、行政システムが縦割りになり、施設の運営がいろいろな部署にまたがるので大変だ、とも言っていました。 私の感想として、この事例は完全なる国庫補助金の弊害だ、と感じました。国が9割の初期投資負担をしているためコスト意識が薄く、滞在型住宅の貸し出し料金設定にも1棟約600万円という建設コストなどが全く加味されていない。こんな料金設定をして赤字を出す自治体も悪いが、こんな補助制度を用意する国も悪い。得してるのは利用者と建設業者だけで、赤字や補助金の負担はいったい誰がするんだろう。こういったクラインガルテンと同様の事業に民間企業が参入しないのは採算性がないことと、国の補助金を使って自治体が採算度外視の価格を設定し、市場を破壊していることが地域の発展に逆にあだとなっているのではないか、とすら感じました。
室蘭市 本輪西サテライトクリニック この病院は全国的にも珍しい、家庭医を専門に育てている病院です。家庭医とは住民に身近な病気や怪我などの一次医療のほとんどに対応でき、自らが対処できる範囲をわきまえている医師だそうです。地方の病院への医師派遣も行っており、派遣する際は3名程度のグループで派遣し、一人は家庭医の専門医、他の二人はその専門医に学ぼうとする研修医という体制だそうです。これだと適度に休みも取れて、専門医も研修医も自分がスキルアップしていけるのだそうです。 更別村(人口3400人)と寿都町(人口3600人)の診療所にグループで派遣しており、派遣前には住民向け講演会を行うなど、行政と住民に家庭医療を十分に理解していただいている。行政は住民との間をとりもつクッションとなり、住民は地元の病院にしっかりと足を運ぶ。派遣元は行政から医師の人件費プラスαをいただき、行政は国保会計などから赤字を補填している。更別村などでは周辺に福祉施設も整備した。 クリニック所長からのアドバイスとして、「教育の場としての地域医療機関ということを明確に打ち出すべきだ。そこに長くいると成長できて自分自身のスキルアップ、自己実現ができる場であれば医師は集まる。それを踏まえて医師の確保のため、短期の策と長期の策を考えたほうがいいでしょう。」といっていました。 私の感想として、クリニックもすでに2箇所に派遣してしまっており、お願いすることができなかった。やはりターゲットとなる医師を絞り込んでいくということも、今後の阿寒湖畔の医師確保には必要だと感じました。
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