
民生福祉常任委員会視察レポート
日程:平成19年10月9日(火)〜10月12日(金)
[視察項目、目的]
公立能登総合病院・・・地方公営企業法の全部適用導入について
富山市バイオマスタウン構想・・・富山市の進める環境政策
富山市エコタウン・・・リサイクル関連企業などの集積地
富山ライトレール・・・バリアフリー化された新型の市電
富山市子育て支援センター・・・子育てホットステーション
10月9日(火)
釧路空港を出発し、能登空港へ。ローカルからローカルへの移動は一日がかり。しかも、能登空港は一日2便しか乗り入れがないという。巨額の投資が行われているのに、これでいいのか日本列島!
10月10日(水) ホテルを出発し、石川県七尾市にある公立能登総合病院へ。この病院は、周辺市町村が共同で運営する七尾鹿島広域圏事務組合が経営を行い、地域の3次救急や高度医療を担っています。見た目は新しく広い敷地でした。 ここで、全部適用ということを簡単に説明しますと、一部適用か全部適用かは各自治体が独自に条例で定められるものです。今、市立釧路病院は一部適用で財務の権限しかなく、誰が経営方針を立てているのかわからず、責任の所在がはっきりしませんし、この中で働く職員はやってもやらなくても給与には反映しません。公立能登総合病院は平成19年4月に全部適用に移行しており、財務のほかに人事、組織の権限も与えられ、任命された事業管理者が責任を持って遂行していくことになります。病院の経営状況が個人にも影響することになります。組織としては事業管理者の下に院長と経営部門の本部長が並列でいて、その下に医療部門と管理部門が分かれて広がっている、という感じで、権限が事業管理者に集中しています。一部適用の病院では一見院長に権限が集中しているような組織図ですが、それは実は行政の逃げの口実で、権限もないかわりに責任もありません。 病院で、全部適用への移行期に副院長で現在も医師として働きながら事業管理者を務める川口先生のお話をお伺いしました。移行期に職員と何度も話し合いをしたことによって、みんなが理解しまとまれた、という話や、経営の方針を決めたことによって医業収入が増えた話し、中越沖地震の際もしっかりと対応できた話しなど、聞いていた我々も熱くなり涙ぐむようなお話しでした。私は、人だな、と感じました。この川口先生という人材がいたから一部適用から全部適用への移行もスムーズに行き、その後の経営も安定しているのだと思います。私も市立釧路病院、市立阿寒病院ともにこの全部適用への移行が必要だと考えていますが、どうすればこういう人材を釧路の中で見つけられるかが課題であり目標でありますね。
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病院で説明を受ける議員団 白衣を着ているのが川口管理者 |
富山エコタウンにて 企業の方が説明してくれました |
10月11日(木) 午前中に富山市のバイオマスタウン構想をお伺いしに富山市役所へ。市の中心地にある、展望塔を備えたガラス張りのでっかい建物でした。バイオマスタウン構想は農林水産省の補助制度で、家畜糞尿や木くず、食品残渣などあらゆる物質を総合的にリサイクルする計画です。それを各自治体が計画し、申請するというもので、富山市でも19年3月に提出しています。まだ始まったばかりということで、経過報告などは全く聞けませんでしたが、仕組み自体はいたって簡単で、ゴミを資源として使おう、というものですので、釧路市でもやっているのですが、それを図式化し、補助事業によりプラントなどを建設し、処理するということです。考えてみれば、昔はお金をかけず当然のように肥料にして循環していたのに、なぜ現代ではお金をかけ、がんばって資源にするのでしょうか。賢いような賢くないような現代です。 市役所での説明後、富山エコタウンへ。リサイクル関係の企業が密集した場所で、ここへくればなんでもリサイクルできますよ、と言っていました。それってすごいことだし、わかりやすいですよね。そこでプラスチックや粗大ゴミを粉砕し、固形燃料化する施設を見せてもらいました。釧路では釧路衛星さんが同じようなプラントを持ってリサイクルに貢献していますが、その一回り大きな感じでした。また、廃油などを燃料化する今話題のバイオディーゼルの製造プラントにもいきましたが、建設した企業の方は、「これはボランティアです。」といっていました。建設費も補助してもらい作ったのに、ランニングコストも赤字だということです。バイオディーゼルの原料となる穀物などの価格も上昇しており、今後広がっていくかもしれませんが、しっかりとした給油所を備えなくてはいけないなどの国の規制もあり、あまりお勧めではないでしょう。技術の進歩により手軽に精製できるようになれば別ですが。
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バリアフリー時代の市電 ライトレール |
富山市子育てサポートセンター 民生福祉常任委員会のメンバーと |
郊外のエコタウンから中心部までライトレールという市電に乗りました。富山市にはもともと民間の電鉄会社が運行しており、そこが路線を廃止する際に市がかわりとなり、線路などを無償譲渡してもらい、バリアフリーに対応したライトレールをドイツから輸入して走らせている、というものでした。釧路市でもあればいいかもしれませんが、路線の買収などに莫大な費用がかかると思いますので、私は実現不可能だと思います。
昼食後、富山市の子育てステーションを訪ねました。ここでは、子育てに関することを総合的に扱おうと取り組んでいました。子育てセミナーから24時間電話相談、子育てサロンなど、分野は多岐に亘り、食事のことからドメスティックバイオレンスのことまで、本当にいろいろなお話をお伺いしました。時代とともに育児ができない親が増え、その人たちの駆け込み寺が必要になっているという現実。必要なものなのかそうでないものなのか、今ある現実に対応していくのは必要ですが、もっと根本的に人間同士のつながりというものを取り戻す方法を考えなくてはいけないのかな、と感じます。
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