
北海道地域医療研究会 視察レポート
釧路市議会議員阿寒音別クラブ 鶴間 秀典
日 時:10月13日(土) 12:30〜18:30
会 場:KKRホテル札幌
今回は北海道地域医療研究会という北海道内に勤務する医師のみなさんで構成、運営されている会に出席させていただきました。議会とは全く違った分野のことでしたが、講演会などの内容も濃く、勉強になった会でした。 会場には弟子屈町で地域医療に力を注ぐ行木医師や夕張再生でお馴染みの村上医師、阿寒町からは高橋医師、荒井医師、道の担当者や地域医療財団の方、羅臼の町長、厚岸の若狭町長など他の業界からも多数見えられていました。 出だしは医学的なセミナーや研究会の総会などもありましたが、私にはちょっとかかわりの薄いないようでした。ただ、今回のメインともいえる、病院経営アドバイザーの伊関さんのお話はすごくためになるものでした。伊関さんは夕張市立病院の民営化移行にもかんでおり、村上医師のブレインというところでしょうか。パワーポイントを使って夕張市立病院の借金隠しの経営状態や公務員が行う病院経営の問題点などを具体的にわかりやすく解説してくれました。私はお話を聴きながら、「う〜ん、これって阿寒病院も全く同じような運命だな、ほとんど当てはまってる。」と感じました。これを元に12月の議会では質問してみたいと思います。また、兵庫県の柏原市で小児科医と産婦人科医をまもるために住民が集めた署名では、医師の置かれている厳しい勤務内容を住民に切々と訴え、病院をコンビニのように利用するのは慎むということに同意を求めるという内容で、こんな署名の方法もあるのだ、と私は感心しました。さっそく阿寒湖温泉地域医療対策推進協議会の中にも取り入れて行きたいと思います。 また他の講演では、羅臼町の脇町長が羅臼町立病院を診療所化する決断をした際のストーリーや、NHKのチーフディレクターの米原さんからは無知なマスコミの医療に関する報道が世論を間違った方向にあおり、よりいっそう医療崩壊を進めている、という本当に共感できるお話もありました。妊婦のたらいまわしなどが大きく取り上げられた報道がありましたが、なぜ医師が診療を拒むのか、という医療の側からの報道は全くといっていいほどされていないということです。ほんとためになりました。
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| 伊関さんの公演 |
総会の様子 |
研究会が終わってから懇親会がありまして、その中で私は必死に話しかけ、阿寒湖畔診療所のことを切り出しましたが、みんな口をそろえるように、「あそこはきついからな〜」と夜もたたき起こされる苛酷な勤務条件のことを正直に言っていました。利用する側は気にも留めていませんでしたが、医師も人間なのです、スーパーマンではありません。苛酷な勤務条件から医師が逃げるように突然いなくなる、「立ち去り症候群」というのが最近多いようですが、命を預かるプレッシャーの中で苛酷な勤務条件を強いられるとそうなってしまうのもうなずけます。まずはみんなが医師の立場に立って考えていかなくてはいけないでしょう。まあ、すぐには阿寒湖に来てくれる医師は見つかりそうもないですね。
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